川村有美さま(ペットロスカウンセラー・公認心理師 けだま堂代表)

今回の放送は、ペットと暮らす全ての人にぜひ聞いてほしい、少し特別な回です。ゲストは、ペットロスカウンセラーであり公認心理師、「けだま堂」代表の川村有美さん。単なる“ペットの話”ではなく、「家族としてのペット」とどう向き合い、そしていつか訪れる「別れ」とどう向き合うか――そのリアルなお話がたっぷり詰まっています。

番組ではまず、「ペットロスって何がそんなに苦しいのか?」というところからスタートします。ペットが亡くなったとき、人によっては人間以上の深い悲しみに襲われること、その一方で周囲には「動物でしょ?」と理解してもらえない孤独があること。SNSでつながれる時代になったとはいえ、心の深い部分を安心して話せる相手はまだまだ少ない――だからこそ、心理の専門知識を持ったペットロスカウンセラーの存在が大切なのだと語られます。

印象的なのが、川村さん自身の体験です。小動物のチンチラ「けだまちゃん」が、迎えて間もなく緊急手術・入院となったときのこと。泣きながら仕事に行き、帰宅してぐったりした小さな体を見つめる日々。そんなとき、動物病院のスタッフさんが「お父さん・お母さん」としてご家族に寄り添ってくれたこと、職場の方々がご自身の家族の経験を重ね合わせて、さりげなく支えてくれたこと。その一つひとつが、ペットロスケアの道へ進むきっかけになったと話されます。聞いているだけで「胸がぎゅっとなる」エピソードです。

さらに番組では、「別れの後のケア」だけでなく、「別れの前の毎日をどう大切にするか」という視点にも踏み込みます。マインドフルネスの考え方を取り入れ、深呼吸しながらペットと向き合う時間を意識してつくること。人間のネガティブな感情やイライラは、言葉がわからなくてもペットにはしっかり伝わってしまうこと。だからこそ、「今ここ」の時間を一緒に味わうことが、後悔を減らし、ペットも飼い主も穏やかに暮らすための鍵になる――そんな具体的なヒントも教えてくれます。

後半では、キャリアコンサルタントとしての川村さんも登場します。ペットの介護やペットロスが理由で就職・転職活動が思うように進まない人、在宅勤務を希望する人が増えている現状。仕事の相談をしているうちに「実は、家で介護している猫ちゃんがいて…」と打ち明けられるケースが増えていること。仕事とペット、どちらも大切にしたい人のキャリアを一緒に考えるという、これまであまり語られてこなかった新しい支援の形が見えてきます。

「ペットがいるから働けない」、「ペットのことを話したらわかってもらえないかも」と心のどこかでブレーキをかけている方には、きっと心強いメッセージになるはずです。また、番組の最後には「けだま堂」での発信(noteYouTube、セミナー情報)にも触れられ、放送を聞いた後にさらに深く学べる導線も用意されています。

ペットと暮らしている方はもちろん、過去に大切な存在を見送った経験のある方、自分のクライエントにペットの話題がよく出てくるキャリア支援者や対人支援職の方にも、響く言葉が必ず見つかる回です。

「うちの子との時間を、もっと大切にしたい」
「いつか来るその時が、少しだけ怖くなくなるヒントがほしい」

そんな思いが少しでもよぎったなら、ぜひ本編を耳で味わってみてください。ラジオだからこそ伝わる、川村さんの温かな声とことばに、きっと救われる瞬間があるはずです。

けだま堂 note
https://note.com/grief_counselor/n/n649a67fa2780

けだま堂 Youtubeチャンネル
https://youtube.com/channel/UCMa4FnPk4ilcdI7nU93MwsQ?si=JXYiADVB58T9MHi6

▶をクリック(タップ)すると当日のアーカイブ配信(放送)が聞けます。

関連記事

番組の聞き方

こちらのリンクをクリック

TOP
テキストのコピーはできません。